美的な話

時代に着いて行けてなかった人の話。

ちょっと前の話になりますが、大手エステティックサロン経営のたかの友梨氏が従業員に対して「圧迫発言」をしたとして、話題になりました。

その音声も公開され、それによってたかの氏は謝罪をして、労働基準法に沿った形で賃金の支払いや休憩の取得を義務付けると発表したのです。

その時の音声がこの動画(というか文字以外は実際の声だけですが)なのですが、もし自分でどうか考えたい場合は、ぜひ最後までしっかり聞いて欲しい内容です。

私はたかの氏のサロンは、お試しで行ってみて「痩身」ばかり強調したり、超がつくほど強引な勧誘があったので、二度と行くか!って嫌いになったのですが、でも結果が出ると通っている人はいるわけで、需要と供給に差があったのだなくらいに思っています。

まぁ、あそこまで強引だと契約しちゃう人もいるかも知れないけど(笑)

話を戻すと、私はこの音声を聞いて、たかの氏の心情も理解できるところも多かったです。
たかの氏がエステサロンを始めたのは、すでに36年も前の話で、女性でもやればできる!みたいなところからのスタートだったのでしょうし、そんな時に残業代だ休憩だと言っていられる時代ではなかったわけです。

その頃の従業員も「私は私」ではなく、自分もサロンの一部みたいな感じで、みんなで盛り上げようってことでやってきていたのかも知れません。

そういう風にやってきた社長からしたら、「自分の権利」ばかり主張して、じゃあ、来てくださるお客様を待たせていいの?的に思ったのでしょう。

杓子定規に休憩なんて取ってたら、お客様に迷惑をかけてしまう。
お客様あっての商売なのに、あなたいったい何を言ってるの?って・・・・。

これは、心情としてはとっても理解できます。
なんでもかんでも「決まり」ですって言われても、なにこのお店ってお客様に思われたら致命傷になりますし。

でも、それが通用したのは、もう昔の話だってことにたかの氏が気づいてなかったのが悪かったですね。
ふた昔の経営ならいざ知らず、これだけ大きくなって、140店舗以上あるような大手企業が「残業代払いません」だの「休憩なんて何言ってるの?」なんて法律無視の経営をしていたら、そこらじゅうがブラック企業になってしまいます。

もう、浪花節の時代はとっくに終わっているのに、「みんなで一緒にやってきたのに、なんで組合なんかで主張し出したの?」なんて感じの話は、まったくお粗末でした。

法的に間違ったことはきっちり是正しないといけないし、是正勧告を受けて当然だったと思います。
ただ、世間ほどバッシングをする気になれないのは、元たかの友梨のエステティシャンに直接聞いた「そういうことがあったとしても、働きながら技術を磨けたり、得るものも大きかったから、世間で?と思われるようなことがあったとしても、私は当然だと思っていた」という意見が原因になっています。

「やりたいことをやってお金を貰い、新しい技術も学ばせてもらっているのだから、XXXは実費とかそんなことはあまり気にならなかった」そうです。

とはいえ、法律無視で経営なんてするのは言語道断なので、そこが是正されたのは良かったと思います。

女性を綺麗にする仕事の人が法律無視で働かされて不満爆発!なんて、それこそお客に悪いでしょ。