いまさらシリーズ

いまさらシリーズ-コトリバコをリライトしてみた。

もうだいぶ前の話ですが、コトリバコという話が流行った時期があり、映画などにもなりました。

一番初めはどこかの掲示版からだったようですが、暇つぶしに怖い話を探していたら、ひさしぶりにコトリバコが出てきて、読んでみたら面白かったのでまだ知らない方向けにご紹介します。

今の時代だと差別的に感じられるところもありますが、昔の話として作られていますしそんな意図は感じられないので、物語として紹介します。

掲示板だと行ったり来たりの口語調で書いてあるので少し読みにくいため、リライトしました。

進行上、話の筋にあまり関係ない部分は創作が混じっています。
本筋には手を加えていません。

それでは、お楽しみください。

「コトリバコ」

この話は、先日友人との間に起こった出来事です。

幼なじみの学とは、30歳を過ぎた今でも頻繁に会い、よく酒を飲みに行く仲です。学の家は地元でも大きな神社で、長男が代々神主をしている家でした。

学も何代目かは忘れましたが、いずれは神主になるとのことでした。

ある日、私と学の彼女も含め、4人で飲みに行こうという話になり、一旦私の家に集合して駅近くの居酒屋に行くことになっていました。

学と学の彼女の恵子ちゃんは、約束の時間にはすでに集まっていましたが、私の彼女の聡美からは、メールで「少し遅れる」という連絡があったので、買ったばかりのゲームをしながら待っていることにしました。

聡美のメールには、「面白いものが自宅の納屋から見つかって、家族で夢中になっていたから遅れてしまった。明(私のこと)はパズルが得意だと思ったから、今からそれを持って行く」というようなことが書かれていました。

納屋から見つかった面白い物とはいったい何なのか気になりましたが、パズルは確かに好きだし得意だったので、何かパズルのような物を見つけて家族でそれを解こうとしていたのかと想像できました。

「持ってくるってことは、結局解けなかったってことか」

メールを見ながらつぶやいていると、なんだか視線を感じるので顔を上げると、学がじっと私の顔を見ていました。

「なんだよ、俺の顔になにか付いてるか?」

笑いながら言った私に、学はにこりともせず、「いや、そうじゃないんだが、ちょっとやばいよ、今日、家にはおやじいないし」と言ったのです。

「えっ?もしかして、また何か出たとか?」

聞き返した私の言葉を無視して、学は「やっばいなぁ」と本当に困ったような顔をして繰り返していました。

学には、いわゆる霊感があり、昔から私や周囲の者に見えない物が見えているようでした。

幼い頃には、学が突然「XXXちゃんの後ろにおばあちゃんが立ってる」なんて言い出して、周囲を何度も困惑させ、また、「変なことを言う子供」という印象を与えていました。

しかし、長ずるにつれて、それがいわゆる「この世の者でない者が見える」という霊感だということで周囲に認識されるようになっていきました。
神主さんの子供だから、そういう能力があるんだろうと、特別学を仲間はずれにするようなこともなく、私たちは仲の良いまま大人になりました。

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