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入院&手術日記 禁断の番号をプッシュした夜明け

8月19日の外来で座薬だのを処方してもらい、とりあえず痛い時はこれねと思っても、トータルの数は10個しかないので、なるべく発作が起こりませんように!と祈る毎日でした。

しかし、徐々に発作が出る回数が増え、手持ちのロキソニンでなんとかなりそうな時はそれでなんとかして、強いなと思う時だけ座薬を使うという「ダブルで痛みを乗り切れ大作戦」を敢行していました。

しかし、どんなに気を付けてもなにをしても、私のXデーは迫っていたのです。

8月29日(金)、なるべく早めに帰ってくださいとの温かい言葉をいただきつつ、しんどいので早く帰らせてもらったその夜のこと。

ミゾオチのあたりが、ズーーンと重い感じがして、なんだか嫌な予感。

あともう少しで9月だし、来週の月曜日は麻酔医との面談なので、なんとか持ちこたえて10日入院、11日手術という決まったスケジュールでいきたいと思っていました。
でも、夜が更けるにつれ、だんだんと痛みは増し、結局午前3時頃に座薬を使ってみたものの、全然効かないというアンビリバボーな状態になってしまいました。

冷や汗がダラダラと出て、痛みが背中全体に伝わります。

あまりに汗をかいたので、とりあえずシャワーを浴び、心を落ち着けることにしました。

シャワーのお湯で背中を温めると、一時的にまた痛みが和らぎます。

「ふー・・・これで治まらないかなぁ」

そう思っても、出ればまた大きな痛みが襲ってきました。

せっかくシャワーを浴びたのに、冷や汗がまた額に浮かんできていました。

本当は、朝になったら病院に電話をしてからタクシーで行こう思って我慢していたのですが、明け方、どうにも痛さに耐えきれず、人生で2度目の119番をしたのでした。

「はい、119番です。火事ですかー?救急車ですかー?」

『この人、この前と同じ人じゃないの?』

そう思える女性の声がしたので、「すみません、救急車をお願いしたいんですけど」と必死に伝え、それから前回と同じように症状を話し(今度は病名入り)、住所と電話番号を聞かれ、以前と違ったのは、よほど切羽詰まった声だったのか「ドアの鍵は開けられますか?」という質問が追加されました。

「はい、大丈夫です」

力なく答えて電話を切ったあと、なんとか動いてバッグを取り、万が一、帰ってこられなくても、入院セットは既に準備してあるから、これは後から元彼に持ってきてもらえばいいし、とりあえずスリッパだけ持って行こうとコンラッドのふかふかスリッパを手提げに入れて、鞄とは別に持ちました。

うちはちょっとわかりにくいところにあるので、あまり待たされてもつらいから、今回も1階に下りていることにしたのです。

以前の場合と違って、めちゃめちゃ具合が悪いので、階段で3階分下りるのは、結構大変でした。

1階に下りて待っていると、ほどなく例の「ピーポーピーポー」という音がして「ああ、助かった!」となったのですが、目の前の道を救急車が止まらずに走って行ってしまった時には、目がテンになりました。

o(;△;)o 『私はここにいるのよーーーー!!』

しかし、一向に来る気配がないので、仕方なく外の階段を数段下りてゾンビのように数歩歩くと、右手奥の路地から救急隊の人が走ってきてくれました。

「すみません、お待たせして」

そういう今回の隊員は、すっきりしたしょうゆ顔の男性で、その人に病院の診察券を見せて「あの、本当は来週この病院に入院予定だったんです」というと、「わかりました!」と言って私からその診察券を受け取ると「もう、歩かなくていいですよ」と優しく言って、腕に手を添えてくれました。

もう立っていられなかったので、その場にへたり込んでカート(?)が来るのを待ち、そのまま寝かされてまた車中の人となりました。

しょうゆ顔の男性ともうひとりは既に特徴も忘れてしまいましたが、やはり2人組で色々と面倒を見てくれ、しょうゆくんが病院に電話をして「かかりつけでそちらに」というのを一通り説明したのち、相当待たされてとりあえず受け入れOKとなったようで、「では、揺れますから少し我慢してくださいね」という声を合図に救急車は走り出しました。

『とりあえず、助かった!』

痛みで朦朧とする意識の中でサイレンを聞きながら、同時に少しホッとしていた土曜日の明け方でした。

入院&手術日記 宇野検事と遠藤事務官

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