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東日本大震災・動画 ~その真実は必要か~

2日前くらいでしょうか、You Tubeで面白い動画でもないかなと探していた時のことです。

色々と見ていくと、案外全然関係ない動画が右横に上がってきたりして、なんで?と思ったりしているのですが、それで面白い発見などもあるので、サーフィン状態で楽しんでいます。

なぜそこに行き着いたのか覚えていないのですが、たぶんニュース関連のところに行って、その先にあったのだと思います。

東日本大震災の動画がたくさんUPされていて、まだまだ関心の高い話題だし、継続的にボランティアや支援活動がなされているというような動画もあり、なかなか現地には行かれないけれど、せめて募金とか節電くらいは頑張らないとなぁ~なんて思いながら、なにげなくそのひとつをクリックして見始めました。

結局、途中でやめてしまって、閉じてしまったのでどこの映像かまで覚えていないのですが、最初、瓦礫の山になった町の様子などが映し出されて、それから見つかったご遺体が並べられている様子(もちろん、布などが被せられています)があり、こんな風に見つかったご遺体を当初は並べていたんだと悲しい気持ちになりながら見ていたのです。

・・・が、次の瞬間、「えっ?!」と絶句。

そこから先は、モザイクもない、そのままのご遺体やご遺体を抱き上げる捜索隊の画像が次々に映し出されていたのです。

中には、目を見開いたままのご遺体の写真もありました。

あまりに驚いて少しの間見てしまったのですが、はっとなってすぐに止めました。

よくよく見ると、真実を知って欲しいというようなキャプションがついていて、そういう意味か・・・と考えさせられてしまいました。

そして、その動画のページの右に出ていた関連動画も、どうやらそういう種類の動画らしく、中には「グロ注意」などと不謹慎な言葉が書かれたものもあり、動画は最初から再生ストップして見ませんでしたが、そのページを開くとキャプションに「わははは」と笑い声らしき文字を入れていたり、心の腐った人間て、本当にいるんだなと気分が悪くなりました。

知りたい・見たいという欲求は、人間なら誰にでもあります。
だから、そういう人たちが例えば海外のサイトなどで自ら調べて見るというのは理解できるのですが、戦争などではなく、たった数ヶ月前に自然災害で亡くなった方のご遺体をモザイクも入れずに同じ日本人が「これが真実だ」などと書いてUPするというのは、正直言って私には理解できません。

しかも、私が途中まで見た動画には、それだけ聞いていれば「良い曲だな」と思うような音楽までついていて、作っている背景を考えると、なんだか怖くなりました。

動画といっても、そういう写真をつなげて編集してあるものですから、これを作った人は、そういう数々の写真をつなぎ合わせて、音楽まで入れ、ある意味「作品」に仕上げているのです。

これを「真実を伝えたい」という名目でUPするというのは、違うのではないかと思います。

自分が作ったその「作品」をただ見てもらいたいという風にしか感じられませんでした。

だいたい、亡くなった方のご遺体を今頃「提示」することがなぜ必要なのでしょうか。

津波の恐怖や被害の甚大さを知るには、あの瓦礫の山を見れば十分分かるし、原発事故のことを考えても、今後どういう対策が必要かという判断は、何も「ご遺体」を見なくても分かると思います。

確かに実際に亡くなった方の姿を見ていないと、すごい実感は沸かないかも知れませんが、同じ日本人として亡くなった方の死を悼む気持ちは、持ち合わせています。

こうやって人が亡くなったということを見ることが、今の時点で本当に必要かは、どうしてもわかりません。

私たちも遠い国での戦争被害などで、亡くなった方の写真を見る機会があります。

でも、だいたいいつも最小限だし、外国の話だからと客観的になれるのは、どこの国の人も同じだと思うのです。

だから、知りたい・見たいという欲求自体を否定もしないし、批判する気はないけれど、日本人があからさまな海外報道の写真や動画を「真実です」と言って集めて載せる背景には、自分達のそういう欲求についての後ろめたさが隠されているようで、そのことに違和感が強くありました。

もちろん、全部の動画を見ていないので、そういう意図ではないのもあるのでしょう。

幸い、強制的に見させられるものではないので、私は「見ない」ということを選択しました。

どうするかは、個人の自由です。

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