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報道と現実のギャップ

福島原発の問題もあり、被災地はまだまだ復興という言葉を使うのもどうかという状況だと思います。

実際の場所は控えますが、被災した親戚がいる知人が、ご主人と現地の避難所に行ってきて「自分の目で見た光景は、想像以上だった。避難所もまた最悪で、一生忘れられないと思う」とメールをくれました。

この場所がどこかというのよりも、外国人の方が日本人よりも今回の地震(原発含め)について現実的な報道を見て、誤解や誤報道もあるにせよ悲惨さをより身近に感じているというのも変な話です。

関西より以西に仕事で行った知人は、あまりの「分からなさ」ぶりに気分が悪くなったといい、四国に至っては「いったいどんな感じなの?」という状態で、世界地図で見たら「なにこれ?」と思うほどちっぽけな国なのに、その温度差に驚いたようでした。

本当に心配しているんだろうなと思ったのは、阪神・淡路大震災を経験した人くらいであとはもう対岸の火事的な人しかいなかったと言っていました。

これは、阪神・淡路の際の関東より以東(北)の人たちにも言えることで、報道で見た瓦礫などで「すごい地震だったんだろうな」と思っても、東京で今回のような揺れが起きたわけでもなく、報道といっても、画一的な画像ばかりなので「実感」というのが沸かなかったのも事実です。

私自身もそうでした。

阪神・淡路の際は、直下型の地震だったこともあって、本当に近い県などでもあまり「被災」という感じにはならなかったので、今回の地震よりも周辺の実感は少なかったようです。

もちろん、人にはそれぞれに心があるので、阪神・淡路の際でも今回でも、現実的に胸を痛めている人は大勢いると思いますので、一般的に見た場合ということで読んでください。

このことを見ると、災害時の報道について考えさせられます。

もっと現実を見させるよう、実際の現場をより現実に近い形で報道した方が良いのではないかという意見もあります。

確かに何万人もの人が命を落としたというのに、数字しか見せられない私たちに現実的な実感というのはあまり沸いていないと思います。

家族を亡くした方たち、大事な友人を亡くした人々・・・。
生きている側の人たちしか目にしない私たちは「可哀想」という感情がせいぜいです。

ただ、それでも直接的な報道はされるべきではないと個人的には思います。

今回、東京もかなりの揺れがありましたし、近郊にも被災地があり、千葉の土地の液状化でライフラインが復旧していないところや、茨城や栃木なども被害がかなり大きかったようです。

福島や宮城などの津波の被害があった被災地ほどではないにせよ、亡くなった人もいたりして、単なる対岸の火事という状態ではありません。

そして、初期の頃は津波で家屋が流されるシーンが何回となく報道され、泣いている人々の映像を見たりして、自分の家は多少物が壊れた程度であったとしても、かなりショックは大きかったと思います。

私自身もたいした被害もないのに、相当のストレスを感じていたようで、アレルギーの症状は重くなるし、いったい何故だか分からないような症状で起き上がれないほどの状態になってしまったりと、確実に体と心に負担がかかっていることが分かります。

もし、これがもっと悲惨で現実的な報道が繰り返され、どうしても目にしてしまうという状況だったら、精神的におかしくなってしまったかも知れません。

また、デマを流して面白がるような馬鹿がたくさん出たことを考えると、そんな報道がなされたらいったいどうなったでしょうか。

実際に家も家族も失って「頑張れなんて言われても、何を頑張ればいいのか」という本音も聞こえてきて、被災地にいる人たちの精神状態も私たちよりもずっと悪い状況だったりするのに、今よりも悲惨な現実を目の前に突きつけられることが、「真実」であっても良いことだとはとても思えません。

また、今回の報道を観ているとメディアの質の低さも嫌というほど分からせてもらったので、そんなメディアが取材したものが正確な報道になったのかも疑問です。

日本人て、基本的にみんなペシミスト(悲観論者)だと思うので、うまく受け止めることが出来ないのではないかと思います。

報道と現実のギャップは大きくても、生きていかなくてはならないという現実もあることを考えると、全体的にはこの程度の報道で十分という気がします。

ただ、被災地に乗り込んで大騒ぎし、写真を撮ってふざけているような輩が出てくることを考えると、これも「現実味のない報道」のせいかなと思うので、複雑ではあるのですが・・・。

何にせよ、まだ余震も多く、原発は最悪のレベル7に認定され予断を許さない状態が続いているため、現在進行形であることを考えるときちんとした正確な情報が遅滞なく届けられることは必要です。

政府があまりにも情報の扱いが下手で、情報の一本化が出来ず、あっちもこっちも言うことが違うという「誰を信じたらいいか分からない」という状態にしたことの罪は重いと思います。

四選した石原都知事が「民主は未熟な人の集まり」と言ったのに対し、この失言大王のひとこととはいえ、同意した方も多いのではないでしょうか。

今、盛んに菅政権(というより菅首相)が批判されていますが、早く選挙をしてこの状況を脱したいと思っている人も多いのではないでしょうか。。。

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