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インビクタス/負けざる者たち

映画館で見たかったのに、行きそびれた本作。
やっぱり、素晴らしかったです。

アパルト・ヘイトという悪夢が終わった直後、反対運動のためテロリスト扱いで27年間も投獄されていたネルソン・マンデラは、南アフリカ共和国初の黒人大統領になります。

マンデラが釈放された後で、今まで差別に遭ってきた黒人たちは、まるで復讐のように暴徒化し、暴力沙汰を繰り広げるのですが、マンデラは「武器を海に捨てなさい」と10万人の聴衆に向かって演説しました。

彼の偉大さを知らない人はいないと思いますが、この映画はより深くその事実を教えてくれます。

「何があろうと絶対に二度と再び、この美しい国において、人が人を抑圧することが繰り返されてはならず、世界の恥さらしとしての屈辱に苦しんではなりません」

Never, never and never again shall it be that this beautiful land will again experience the oppression of one by another and suffer the indignity of being the skunk of the world.        

大統領就任演説で、マンデラはこのようにいいました。

彼が目指したのは、武力や脅迫による恐怖政治ではなく、人々との対話とスポーツを通じての交流でした。

全体のストーリーとしては、当時、弱小だった南アのラグビーチーム「スプリング・ボクス(通称:ボカ)」に国の未来を示すチームになって欲しいと願ったマンデラと、ボカのキャプテンであるフランソワ・ピナールの交流から、どうせ負けるさと思われていたボカがワールドカップで活躍するまでを描いています。

マンデラを演じたモーガン・フリーマンですが、まったく違和感なく大統領を演じています。
マット・デイモンにしても、寡黙で力強い人物を好演していました。

130分以上という長い映画ですが、あっという間にクライマックスを迎えます。
ラストの試合風景は、クリント・イーストウッド監督の力量をどうだというばかりに見せてくれました。

また、マンデラ大統領が狭い独房暮らしの獄中生活で折れそうになる自分の心を鼓舞するために、繰り返し読んで心のよりどころとした詩が紹介されるのですが、決して諦めないということが人生を切り開く鍵となることを教えてくれました。

大きな画面で観たかったです。

Invictus

インビクタス・負けざる者たち

原題: INVICTUS(2009)
上映時間:134分
監督:クリント・イーストウッド
ネルソン・マンデラ(モーガン・フリーマン)
フランソワ・ピナール(マット・デイモン)

あらすじ: 1994年、マンデラ(モーガン・フリーマン)は南アフリカ共和国初の黒人大統領となる。いまだにアパルトヘイトによる人種差別や経済格差の残る国をまとめるため、負けてばかりのラグビーのナショナルチームの再建を図る。1995年に自国で開催するラグビー・ワールド・カップに向け、マンデラとチームキャプテンのピナール(マット・デイモン)は、優勝に向けて堅い握手を交わした。

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