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サベイランス ~ジェニファーもデヴィッドも、雰囲気はさすが親子~

奇才、デビッド・リンチの娘にして映画監督のジェニファーが14年ぶりに劇場用映画を撮ったといい、そしてそれが黒澤明監督の「羅生門」を題材にしているというからには、映画ファンとしては観に行かなくてはなりません。

そして、この映画、(今のところ)やっぱりシアターN渋谷でしかやっていません。
サスペリア・テルザといい、シアターNのラインナップには、いつも感心させられます。
どうせなら、数年経ってじゃなくて、その時に上映して欲しいという希望はあるにせよ、ここでやってくれなかったら観る機会がなかった映画だと思うので、素直にありがとうといいたいです。
以前、チケットを貰ったからということで、田丸麻紀主演のアコークローという沖縄の民間伝承をモチーフにした、非常に残念な出来の邦画を観に行った時も私と友人を含めて、客は4人くらい。
それでもちゃんと打ち切りにせずに予定通りに放映したと思うので、本当にシアターNには脱帽です。

話はそれましたが、さすがリンチ!誰でも1000円のサービスデーでも満席だったのはディーセント2の時だけでしたが、今回もほぼ満席になっていてびっくりしました。

まぁ、ここの席数って大きい方のシアター2でも102席なんですけども・・・・。

サンタフェの田舎町でおきた殺人事件を捜査する二人のFBI捜査官、エリザベス(ジュリア・オーモンド)とサム(ビル・プルマン)は、現場近くの警察署で保護された事件の目撃者3人から事情聴取をするべくやってくる。
この3人、1人はその警察署の警官、もう1人はジャンキー女ボビー、そして最後は8歳のステファニーという名の女の子。

それぞれ事件の時に居合わせ、警官は同僚を、ボビーはボーイフレンドを、女の子は家族旅行中の家族をそれぞれ殺されているのです。

FBI捜査官は、それぞれの部屋にカメラを設置し、別々に聴取を行っていきます。
そこからは、証言とは対照的の彼らの行動が回想シーンとして挟み込まれていくのです。

回想シーンには、「嘘」がないので、結局のところ何があったかという部分は謎ではないのですが、それでも、自分は本当にこれを信じていいのだろうか・・・と思わせるところがまたいいですね。
最後の最後にくる「真実を見抜いていた人」の告白をきっかけに話は180度転換します。

そして、ラストシーンはリンチ父の反対を押し切って挿入したらしいのですが、ここは賛否分かれるかもしれません。
私は、いらなかったかもなぁ~という意見です。

お父さんの映画より、分かりやすい出来ではありますが、最初から最後まで一筋縄ではいかない登場人物といい、不気味な雰囲気といい、残酷な描写といい、しっかりとリンチワールドは展開されていて、謎解きよりもそんな雰囲気が楽しめる人になら、お勧めの映画です。

surveillance
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サベイランス
原題:Surveillance(2008)
製作国:カナダ
製作総指揮:デヴィッド・リンチ
監督:ジェニファー・リンチ
脚本:ジェニファー・リンチ、ケント・ハーパー
出演:ジュリア・オーモンド
ビル・プルマン
ライアン・シンプキンス
ぺル・ジェームズ 他

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